四国地方は、自然豊かでとても美しく、日本の伝統的な家屋や古き良き文化に身近に触れられる伝統が溢れている所です。昔は日本一観光客が少ない地方と言われていましたが、日本全国の訪日外国人の増加に伴い、四国地方を訪れる観光客も増加しています。
四国地方といえば、「八十八箇所」が特に有名です。これは、仏教の真言宗という宗派の宗祖である空海(弘法大師)の縁の88カ所の仏教寺院を巡る旅です。連続で寺院を巡れば、徒歩で約45日かかります。訪日外国人に限らず、日本人の年配者も多く挑戦しています。日本の田園風景を楽しむ目的や日本の伝統に触れる目的など、様々な理由でお遍路さん(四国八十八箇所を巡る人のこと)として沢山の人が空海の縁の寺院を巡りますが、全ての寺院を巡れば、煩悩が消えるのと自分の願い事が叶うと言われています。この寺院を巡るバスツアーもあり、徒歩で四国を周るのが大変だと感じる人でも気軽にお遍路さんの旅に出かけられます。
四国には、日本最古の温泉があります。これは、愛媛県にある「道後温泉」です。世界的に有名な「スタジオジブリ」というアニメーション制作会社がその温泉の一部をモチーフにして作品を作っているほど特徴的な作りの温泉です。日本文化に興味のある人だけでなく、日本のアニメーション好きも訪れたい名湯です。
日本の伝統芸能の1つは、歌舞伎です。歌舞伎座は、日本全国に何カ所あり、関東地方や関西地方に限らず、四国地方にも何カ所かあります。特に歴史的な歌舞伎座がこの地方に残っています。公演のない日にこの歌舞伎座を自由に見学できるため、タイムスリップしたかのような気分になります。四国の歌舞伎座での公演は限られているようですが、他の歌舞伎座では味わえない雰囲気や経験のできない演出が楽しめる特別な存在です。
四国には、何回も食べたくなる名物があります。うどん、蕎麦、ラーメンなどを楽しめるほか、新鮮な魚料理など、様々な種類の日本料理が集結しています。また、日本食だけでなく、海外の食べ物であるパンを誇る場所もここにあります。四国地方で生まれた日本人に人気のあるパンもあるので、様々なパン屋を巡り、好きなパンを探すのも楽しみの1つです。
四国は、団扇(うちわ)や和紙、様々な焼き物などの伝統工芸品が見つかります。伝統工芸品の博物館があったり、四国にある様々なお土産屋で伝統工芸品が買えたりします。四国の伝統的な祭りや酒を飲む時に使用する工芸品もあり、どれもが四国地方の独特な文化に触れられるとても面白い品ばかりです。
四国は、日本の伝統文化に触れられる魅力的な地方です。そのため、特に一般的な日本の観光地から外れ、日本の他の面を見てみたい人には四国地方がおすすめです。
注意
定番の観光地であれば、交通機関で問題なく四国を周れます。しかし、交通機関が限られているので、車で周った方が便利でおすすめです。