著者:リチャード・パーキンス
撮影日:2025年03月30日
住所:〒860-0002 熊本県熊本市
中央区本丸1−1
入場料:高校生以上(個人)800円・(団体)640円
小・中学生(個人)300円・(団体)240円
未就学児 無料
熊本城は、熊本県熊本市に聳え立つ日本の有数の城の1城です。熊本県の象徴的な存在でもあり、地元の人々に愛されています。この城は加藤清正(安土桃山時代から江戸時代初期までの武将・大名)により、慶長12年(1607年)に築かれました。しかし、元々は異なる場所で「隈本城」という名前で築かれた小さな城でした。また、「千葉城」とも呼ばれました。狭かったこともあり、関ヶ原の戦い(慶長5年・1600年9月15日)の後、茶臼山全域を取り入れるように改修されました。城をより大きくする目的だけでなく、城下町の整備を拡張する目的でもありました。現在の城が落成されたと同時に、隈本城から熊本城に改称されました。
熊本城は、凡そ98万平方メートルあり、現在は再建された物です。明治10年(1877年)に西南戦争(1877年1月29日〜9月24日)の直前に火災に遭い、焼失しました。昭和35年(1960年)に鉄筋鉄骨コンクリートを基盤に再建されました。残念なことに、熊本城はこの後、もう1回被害を受けています。平成28年(2016年)に熊本地震(熊本県を中心とした大きな地震)が起き、大きな被害を受けました。特に、石壁や天守閣が大きな被害を受け、約5年をかけて復旧工事が行われました。2021年に天守閣の工事が完了し、現在は資料館として一般公開されています。石壁や他のまだ復旧が完了していないカ所が熊本城に何カ所もあり、復旧工事が全て完了するまで後数年間かかりそうです。
公開されている熊本城の資料館はバリアフリーとして復旧され、障害者でも訪れやすい構造に仕上がっています。5階にわたって熊本城の歴史を学んだり、天守閣を思い存分楽しんだりできます。
1階・2階
資料館で、熊本城の小さい模型が展示されているほか、歴史的な資料や武士の甲冑(かっちゅう)・鎧(よろい)なども展示されています。熊本城を築いた加藤清正や熊本城に関連している他の歴史人物の詳しい説明があり、日本で熊本城がどのような役割を持つ城だったのかを知ることができます
3階
熊本城は熊本地震でどの程度の被害を受けたか、写真や小さな模型を通して説明されています。
4階
九州出身の俳優や芸能人のサインや応援メッセージが展示されています。
5階
熊本市を見渡せる展望台です。
熊本城の下に何軒かのレストランやお土産屋があります。訪日外国人にも日本人にもとても賑わう場所で、熊本県の様々な名物を食べたり、熊本県の名産品を買ったりできます。熊本県の一押しの物を1カ所で堪能できるおしゃれなスポットで、初めて熊本県を訪れる人におすすめの観光地です。
MORIKOBOSHIが熊本城を訪れたのは、丁度桜が満開の3月下旬でした。熊本城の周辺に桜の木が山ほど植わっていて、多くの写真に桜が奇麗に写っています。熊本城は春夏秋冬楽しめる観光地として復旧されていますが、特に春がおすすめです。熊本県へ遊びに来る時、象徴的な存在である熊本城を訪れ、加藤清正が築いたこの深く愛されている歴史的な物を巡ってもらいたいです。
復旧工事がまだ広範囲にわたります。
加藤清正の肖像画です。
熊本城の模型です。
元々熊本城に取り付けられた鯱(しゃちほこ)です。体の中に水を蓄え、火事の時に火を消してくれる火除けの守り神と言われています。
熊本地震による被害を表している小さな模型です。