著者:リチャード・パーキンス
撮影日:2021年02月17日
住所:〒162-0067 東京都新宿区
富久町4−5
自證院(じしょういん)は東京都新宿区にある天台宗の寺です。正式には「鎮護山圓融寺自證院」と呼ばれています。この寺がいつ建立されたのかは不詳です。尾張藩(愛知県)の藩主だった徳川光友の初めての 子ども(千代姫)は、若い頃に体を崩し亡くなり、ここに埋葬されました。その法名は「自證院 殿光山暁桂大姉」だったので、寛永17年(1640年)に「本理山自証寺」と改名されました。
自證院の境内は狭く、見物できる物は多くありませんが、「新宿区みどり文化財(保護樹木)」として登録されている「ソメイヨシノ」という桜の木がいくつか植樹されています。仏蔵もあり、桜が咲いている季節に訪ねれば、画趣に富む場所でお参りすることができるでしょう。
豆知識ですが、明治時代(1868〜1912年)を生き、日本に関する書籍をいくつか出版した小泉八雲というギリシャ生まれのアイルランド育ちのイギリス人は、自證院が大好きで、よく訪ねていました。