中部地方は本州にある地方の1つです。富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、新潟県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県で構成されています。この地方は、どこも自然が広がる同様な所に見えがちですが、名物などが異なり、それぞれの特徴がはっきりしています。日本酒や日本食、日本茶などの日本の伝統が好きな人は特にこの地方を気に入るでしょう。
関東地方(特に東京都)を離れて地方移住をする人の多くは、中部地方を選択します。都心部に近いにもかかわらず、自然もあり、住みやすい地方として人気です。そのため、移住者に限らず、この地方で別荘を購入する人も多いです。豪華な別荘地として知られている町も中部地方にあり、一般の人だけでなく、日本の有名人も夏の間にゆっくり過ごしに来ます。別荘地はお金のある人が利用するイメージが強いですが、手頃な価格で購入できる別荘や気軽に宿泊できる宿も建てられています。
日本有数の米の1つである「コシヒカリ」は中部地方で栽培されています。コシヒカリの田んぼが新潟県の至る所にあり、日本ならではの田園風景が広がる場所が多いです。そして、この米を使用した最高級の酒が楽しめます。中部地方には、日本酒を製造している蔵が沢山設立されています。蔵の一部を博物館にする所があり、会社の歴史や日本酒の製造方法について学べます。蔵によっては日本酒の試飲ができるので、様々な蔵を巡ってお気に入りの日本酒を見つけるのも楽しいです。
日本といえば、富士山を真っ先に思い浮かべる人が多いでしょう。富士山は、中部地方にある山梨県が誇る日本最高の山です。3776メートルもある富士山は、正確に言うと、山梨県と静岡県という2つの都道府県に位置しています。2013年6月22日に富士山がユネスコの世界文化遺産に登録され、そこから世界各国から大勢の人が富士山を登るようになりました。登山に限らず、富士山の写真を求める人も急増し、思い出になる写真を撮りに山梨県を訪れる人が多いです。特に、富士河口湖町は東京都からのアクセスが良く、近いため、富士山の写真が奇麗に収められるスポットとして大人気です。
中部地方は、「伊勢神宮」という日本人が人生に一度はお参りしたいと言われている神社を誇っています。この神社は三重県にあり、日本最高の神様である「天照大神」を祀っていて、「内宮」と「外宮」という2カ所の境内に分かれているほど、とても広大な神社です。ここは、日本最大の聖域とされていて、日本全国の神社の中心でもあります。それぞれに見所があり、森に囲まれているため、他では中々感じられない神秘的な雰囲気が漂っています。伊勢神宮は、中部地方最大の魅力であり、日本国内で最も大事な場所と言っても過言ではありません。
日本の都市はどこも異なった雰囲気が味わえる所です。しかし、その中でも退屈と言われている都市が中部地方にあります。愛知県名古屋市は「日本で最も退屈な都市」と言われています。決して巨大な都市ではないものの、日本の他の都市と変わらず、名古屋市は美味しい名物を誇っています。そして、味噌を使用した料理や特徴的な麺のある都市で、病みつきになる物が沢山あります。大きな都市は好きでありながらも、広大で常に混み合う都市が苦手な人にはぴったりの場所です。
中部地方にある都道府県が多い分、魅力が多いです。上記の通り、日本人が大切にしている文化財もこの地方にあり、日本の象徴的な存在である物もここにあります。中部地方は特産品が多いので、日本ならではの物に触れたい人が特に訪れてもらいたいです。