新潟県はかつて「越後国」と呼ばれていました。自然豊かで、米の名産地として知られています。また、田んぼが山ほどあり、日本の田園風景が楽しめる所が多いです。新潟県は「コシヒカリ」というブランドの日本有数の米の1種を栽培しています。この米は、とても品質が高く、全国で買えるほど人気です。
新潟県の高品質の米は、日本人の胃袋を満たしているだけでなく、高品質の日本酒(日本古来の酒)にも使用されています。新潟県の酒は、評判があり、世界的に人気のある物です。新潟県には日本酒を製造している会社が沢山あり、日本の伝統的な蔵を使用している会社もあります。その蔵の一部を資料館にしている会社があり、その会社の歴史や日本酒の製造方法について学べます。蔵によっては日本酒の試飲ができるので、様々な蔵を巡ってお気に入りの日本酒を見つけるのも楽しいです。
米以外にも、新潟県が誇る名物がいくつかあります。その1つは、日本の伝統的な「曲げわっぱ」という弁当箱に詰めた料理である「わっぱ飯」です。出汁で炊いた御飯を曲げわっぱに入れ、その上に具材を乗せた郷土料理です。その他に、5大ラーメン(生姜醤油・背脂・濃厚味噌・あっさり醤油・カレー)が存在していて、ラーメン好きにはとても楽しい都道府県です。また、和菓子も誇っています。「笹団子」という和菓子があり、名前の通り、笹の葉に包んだ団子のことです。スゲなどの紐で最終的に結び、俵のように見えます。有名な作家だった夏目漱石の小説「坊っちゃん」にも登場するほど人気で、全国的に知られている和菓子です。新潟県は米の印象が強く、それ以外の名物が薄れがちですが、新潟県で様々な美味しい郷土料理が楽しめます。
日本の伝統文化を身近に触れる都道府県といえば、関西地方にある京都府や奈良県を真っ先に思い浮かべる人は多いでしょう。しかし、新潟県も日本の伝統を身近に触れる都道府県の1つです。「力屋観光汽船(りきやかんこうきせん)」という特殊な船があり、これは「たらい舟」と呼ばれている洗濯桶のような形をした船です。新潟県から少し離れた佐渡島の付近がこの船の発祥地と言われていて、明治初期(1868〜1912年)にできたこのたらい舟は、元々漁に使用されていた物です。現在も漁にこの船を使用する人はいますが、観光用の物が一般的です。
新潟県は雪がよく降る都道府県として知られ、冬のスポーツであるスキーが楽しめます。いくつかのスキー場があり、スキー好きにはたまりません。スキー以外に「かまくら」(雪でできた半球形の室)を体験できる場所があり、降り積もった雪を堪能できます。そして、おすすめの温泉(地中から自然に湯が湧き出る泉)が何カ所かあるので、雪で一生懸命遊んだ後に温泉で体を癒やすのはおすすめの1日の締め方です。
米の生産量日本一の新潟県は、食べ物だけでなく、日本酒や日本の伝統などが溢れています。日本酒は一般的に12月から3月に製造されるため、この時期に訪れれば、酒蔵によっては搾りたての日本酒を味わうことができます。雪遊びや搾りたての日本酒などが楽しめる冬が特におすすめです。
注意
新潟県は自然豊かでおすすめですが、交通機関が限られています。車なしでも定番の観光地を周れますが、場合によっては、レンタカーをした方が早く、安く周れます。