著者:リチャード・パーキンス
 
撮影日:2025年05月15日
 
住所:〒780-0822 高知県高知市
はりまや町1丁目
    
 日本全国に訪れるべきと言われている名所が枚挙に遑がないほどあります。しかし、その逆で、訪れなくてもいいと言われている名所も存在しています。それは、日本三大がっかり名所です。名の通り、見に行ってもがっかりしたり、絶望したりする有名な観光名所です。そのがっかり名所と呼ばれている観光地の1カ所は、高知県高知市にある「はりまや橋」です。
 
はりまや橋は、はりまや橋公園に位置していて、一般的にこの橋の名を平仮名で表記されます。しかし、漢字で書いた場合は「播磨屋橋」と書きます。江戸時代(1603〜1868年)に架けられたこの橋は、堀によって距離のあった「播磨屋」と「櫃屋(ひつや)」という2軒の商店を繋ぐ目的で架けられました。高知県の有名な祭りである「よさこい祭り」で歌われるよさこい節や歌手のペギー葉山の「南国土佐を後にして」という曲などにはりまや橋が出ていて、その関係でより知られるようになったと言われています。
 
長さ7.5メートル、幅3メートルであるこの橋は、映像で見るより小さい上に、現在の橋は江戸時代に架けられた橋ではなく、復元された物なのです。それに、元々は堀川の上に架けられたのに対し、現在は一般的な道路の上に架けられています。それらが理由でがっかり名所と言われているかは定かではありませんが、本当にがっかりするのかどうか確かめに行くのは楽しいです。そのため、高知県の観光予定に入れるのにおすすめです。
 
高知県に行ったことがなくても、映画好きならこの橋をよく知っているでしょう。2009年に『The Harimaya Bridge はりまや橋』という米国の映画が上映されました。題名の通り、はりまや橋が出てきます。この映画の主人公がはりまや橋を渡る場面があり、小さい橋であるにもかかわらず、とても美しく見えます。
 
意外な魅力を持つこのはりまや橋は、高知県へ遊びに来る時、本当にがっかりする物かどうか確かめてみて下さい。
 
補足ですが、はりまや橋以外に、北海道札幌市にある「札幌市時計台」と長崎県長崎市にある「オランダ坂」が日本三大がっかり名所と言われています。