栖月山雲林寺


著者:リチャード・パーキンス
撮影日:2024年04月22日
住所:〒758-0304 山口県萩市
吉部上2489



日本人は猫が大好きな国民です。日本全国に猫カフェが沢山開業していて、日本人はお金を払ってまで猫と遊びたいです。日本人の猫好きは最近の流行りではなく、昔からの国民性と言えます。明治時代に大きく活躍した小説家である夏目漱石(1868〜1912年)は「吾輩は猫である」という猫の立場から書かれた有名な本を出版しました。また、「招き猫」という猫をモチーフにした伝統工芸品もあり、日本人の猫に対する愛は、歴史深い物です。

日本で猫と触れ合えるのは、猫カフェだけではありません。神様かのように猫を祀る社寺が日本全国に何ヶ所かあります。その寺の1軒は、山口県萩市にある「栖月山雲林寺」です。臨済宗のこの寺の至る所に、猫の像が設置されたり、猫の形をした玩具が置かれたりしています。萩への藩庁移転を主導した毛利家の当主だった毛利輝元(1553〜1625年)を祀った天樹院(山口県萩市)の末院として約400年前に創建されました。そのため、通称は「猫寺」と呼ばれているものの、元々は猫との関わりがない寺でした。

正確な創建年代は不詳のようですが、毛利輝元にまつわる伝説が残っています。毛利輝元の家臣だった長井元房は、1625年に主君が亡くなってから殉死しました。この時に飼い猫があまりにも悲しみ、自分の舌を噛んで自殺しました。栖月山雲林寺が猫寺として親しまれるようになったのに関係のない伝説なので、祀られている毛利輝元は猫との関わりがあるのは、とても偶然です。

100年近く空き寺だった栖月山雲林寺は、1996年に角田慈成が引き継ぎました。親族から貰った招き猫を展示すると、沢山の参詣者に猫の置物を託したいと言われるようになりました。現在は様々な猫のフィギュアや置物などが展示されていて、600個以上の物がここに展示してあるそうです。この寺を見渡す限り、猫が目に入り、隅々まで猫をモチーフにした物が見つかります。また、本物の猫も所々見かけます。捨てた子猫に栖月山雲林寺の住職が食料品を与え、猫が少しずつ集まるようになりました。現在、何匹もの猫が住んでいる寺です。

決して広大な寺ではありませんが、独特な雰囲気が漂い、圧倒感を味えます。境内は明るく、寺に興味を持ったことのない人でも楽しくお参りができ、寺の面白みに気が付くでしょう。そして、猫好きの日本人は是非訪ねてもらいたいです。





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