藤河内茶園


著者:リチャード・パーキンス
撮影日:2022年11月12日
住所:〒754-1313 山口県
宇部市藤河内



日本茶といえば、京都府のお茶が特に有名です。日本人は勿論、訪日外国人にも京都府のお茶が大人気で、本場の抹茶を飲みに沢山の客が押し寄せるお茶専門店が多いです。しかし、お茶を生産している都道府県は京都府だけではありません。日本全国に大規模な茶畑があり、最高級のお茶はいくつかの地方でも堪能できます。その1つが、山口県宇部市にある「藤河内茶園」という茶畑です。ここは、「小野茶」と呼ばれているお茶の生産地です。

山口県のお茶作りは正確にいつ始まったのか不詳ですが、明治時代(1868〜1912年)に長州藩の主導の下で県内のお茶作りが盛んだったと言われています。「周防茶」と呼ばれたこのお茶は、日本全国に知られるようになりました。現在「山口茶」とも呼ばれている小野茶は、比較的歴史の浅いお茶です。昭和33年(1958年)に宇部市で農家が所有していた茶畑を1つの巨大な茶畑にしました。そこから約20年かけ、現在のような面積の広い茶畑にしました。この茶畑は、約1,000,000平方メートルにも及び、1カ所の茶畑としては日本最大の面積です。

お茶好きは知っているでしょうが、規模の大きい茶畑には、展望できるスペースが設けられていることがあります。藤河内茶園にも展望台があります。見晴らしが素晴らしいこの展望台から茶畑を一望できます。展望台から見渡す茶畑は、濃い緑色の茶葉がとても美しいです。

藤河内茶園を見渡すと、大きな扇風機のような機械が目に入ります。こういった機械は必ず茶畑に設置されています。これは、「防霜ファン(ぼうそうふぁん)」と呼ばれる物で、畑などでよく使用されています。冬の寒い時期に農作物が凍ってしまうのは、農家にとって大きな被害です。防霜ファンを設置することで霜の被害を防ぎ、農作物の被害に遭わなくて済みます。茶葉は一年中育てる物なので、冬でも茶葉が育つように防霜ファンは作動しています。藤河内茶園にも被害がないように、しっかりと冬の対策をとっています。

春(4月下旬から5月上旬)に「新茶」と呼ばれているその年に初めて取った茶葉を使用したお茶ができます。初春に茶畑を眺めに来れば、まだ人の手に付けられていない茶葉が豊富に残っている茶畑を目にすることができるので、この時が特におすすめです。この日本らしい風景でもある茶畑は必見です。





藤河内茶園, 茶畑, お茶, 茶, 緑茶, 日本茶, 茶葉, 茶園, 宇部市, 宇部, 山口県, 山口, 日本


藤河内茶園, 茶畑, お茶, 茶, 緑茶, 日本茶, 茶葉, 茶園, 宇部市, 宇部, 山口県, 山口, 日本


藤河内茶園, 茶畑, お茶, 茶, 緑茶, 日本茶, 茶葉, 茶園, 宇部市, 宇部, 山口県, 山口, 日本


藤河内茶園, 茶畑, お茶, 茶, 緑茶, 日本茶, 茶葉, 茶園, 宇部市, 宇部, 山口県, 山口, 日本


藤河内茶園, 茶畑, お茶, 茶, 緑茶, 日本茶, 茶葉, 茶園, 宇部市, 宇部, 山口県, 山口, 日本


展望台の横にある記念碑です。詳細は不詳ですが、藤河内茶園の設立を記念していると思われます。